米原パッシブハウス(認定申請中)・構造見学会
2016年2月6日、米原パッシブハウス(認定申請中)で構造見学会を行いました。
パッシブハウスジャパン賛助会員限定です。
「パッシブハウス」では気密性能、断熱性能を確保するために構造からいろいろな取り組みをしています。
近畿でこれからパッシブハウスを造りたい人向けに、まず施工中の現物を見てもらいました。
施工途中をあまり他人に見せることはないのですが、関西で現在唯一のパッシブハウス申請中、かつ施工中の建物ですから、会員のレベルUPのためこの機会は逃せません。
「百聞は一見に如かず」と言うように見ていただくと、今までの自分たちの建物と違うことがあれば、すぐに気が付くはずです。こちらはそれを期待しています。設計者の吉岡と施工者の夏見社長で説明させていただきました。
いろいろ質問が出て話が尽きません。なぜこうなっているのかなど。ここではあまり書けませんが。
これから施工予定のサッシが現地に搬入されましたので同時に見ていただきました。写真は部屋内側ですので木製でマホガニー色塗装です。外部側のみアルミクラッドの木製サッシです。窓全体の断熱性能Uw=0.7w/m2・Kです。ガラスの断熱性はUg=0.5です。日本製の複層ガラス(空気層10mm未満)がUg=4.65ですから約9倍暖かい計算になります。ガラスをアルミサッシに入れた場合で比較すると約20倍くらい暖かいでしょうか。
実感のわかない計算比較になりましたが、建物が完成して窓際に寝転んでも寒さを感じません。その時初めて実感します。「あっ・・・寒くない・・・と」
アルミクラッドの木製サッシは枠の中に断熱材がはさまれています。写真には撮ってませんが、これが現在の日本の新築住宅で一般的に使われているアルミサッシ+ペアガラスの20倍の断熱性能を確保している核心部分でしょう。
上記写真が外観です。メーカーから取り寄せたカットサンプルで、これにはこの断熱材が挿まれていません。
あまり見せたくないのかもしれませんね。企業ノウハウでしょうから。
一部PVCサッシも使っています。カットサンプルの白ではなく、実際はグレー色にしました。内外とも色が選べるのが外国製のいいところです。
ガラスの断熱性はUg=0.5で同じですが、枠性能が少しダウンします。しかしそれでも窓全体の断熱性能Uw=0.8です。日本では同じランクをYKKapがAPW430を作っています。ガラスの断熱性もUg=0.5で同じです。今回は規格サイズではなく、巾約2mで高さ約2m35cmの4連窓で全巾8m以上ですからドイツからの輸入としています。
次回は断熱施工が完了したころにパッシブハウスジャパン賛助会員限定で勉強会を予定しています。
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