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Passive
2017.08.20

パッシブハウスのデメリット|窓


エコハウスの中でも快適性能最高峰のパッシブハウス。

メリットもありますがデメリットもあります。

デメリット|窓[2017年8月版]を整理して紹介します。

 

よくインターネット上でパッシブハウスの「窓」のことが書かれています。

はたして本当でしょうか、古い情報ではないでしょうか。

価格は、坪単価は、窓をどう考えたらいいのでしょうか。

「窓そのものの熱ロスが少ないものを採用する必要がある」

「太陽光を利用するためには窓を付ける位置などの知識が必要で素人ではわからない」

「ドイツ仕様の「窓の大きさ」は元々小さめなので、特に太平洋側の場合には、せっかくの冬場の太陽光の恩恵がうまく享受できない。」

・・・などなど

 

過去色々な人がブログ等に書かれています。

2017年8月現在で上記情報はどこまで正しいのでしょうか。

 

技術革新が進んでいる世の中でブログなどで紹介されている情報は

2012年の情報であったり

2015年の情報であったりします。

そして、内容を見るとパッシブハウスの設計したことがあるのか疑ってしまう内容も書かれています。

 

わたしは2010年の猛暑の夏を経験し、

熱中症でたくさんの人が亡くなったニュースを毎日見ながら、

今後の住宅設計はどうすべきか?・・・。

と考え込んでいました。

当然自分だけで判るはずもなく。

インターネット検索で

そこで、偶然目に留まったのが

「パッシブハウス」

という単語です。

 

なにそれ・・・?

 

聞いたことないけど・・・?

 

どんな家・・・?

 

だれでもそう思いますよね。

 

 

大学の建築学科を卒業し、

卒業後は設計事務所で2010年まで28年間、

いろいろな建物を設計してきましたが、

 

聞いたことのない単語。

 

それが「パッシブハウス」

 

 

「パッシブハウス」が意味する内容はたくさんあり過ぎて、深すぎて次回にしたいと思いますが

今はエコハウスの中でも快適・性能・最高峰の「パッシブハウス」とだけ説明させてもらいます。

 

 

ここからが本題。

パッシブハウスの「窓」のデメリットについて整理したいと思います。

人間の生活を守る器として、建物を作り、

ガラスが発明され、

当初は高価であったことから、最初は小さなガラス窓から始まり

国産化、

大量生産、

低価格化から

次第に窓が大きくなり、

沢山付けられるようになりました。

私が子供のころは

板戸があって

内側にガラス障子があるのが普通でした。

その後は

アルミサッシにどんどん変わっていきました。

 

人間生活の進化です。

変化です。

快適のためです。

しかたありません。

もう、縄文時代の竪穴式住居に戻れません。

戻ったとたんに私なら、体調不良で死んでしまいます。

 

「窓そのものを熱ロスが少ないものを採用する必要がある」のでしょうか

快適性の上に、省エネ性を求める現代では「これが次なる進化」と思います。

今までと(値段が)違う。・・・これが消費者側が感じるデメリット。

 

メーカー側は今までと違う商品を作って少しでも高く売りたい。

初期段階は高価な価格設定のため買わない人がいる・・・これが売る側が感じるデメリット。

何事も変化の初期段階は高価な価格設定です。

 

しかし、外国では各国がすでに採用している方法で値段もこなれてきました。

ユーロは現地の消費税が高いので、日本で買う場合の方が現地価格より安いと言う逆転現象がおこっています。

現地より安いやん。(関西弁に訳してます)

 

日本でも、YKK、リクシル等々で作られるようになりました。

国産化のおかげで、輸入商社も低価格販売に動きかけました。

 

次に来る進化は普及と低価格化です。

年明け?

2年後?

3年後?

 

5年後ではないでしょう。

あっという間でしようね。

わたしも、各社の性能と価格を天秤に掛けながらパッシブハウスの設計をしています。

 

 

「太陽光を利用するためには窓を付ける位置などの知識が必要で素人ではわからない」のでしょうか

物理に詳しい人なら、大きくは理解できると思います。

しかし、単純ではないので最新プログラムを作ってシュミレーションして初めて想定結果が出てきます。

設計過程で、あれこれ変えて沢山シュミレーションすることにより、どれがいいかを決めます。

これに時間がかかります。

これがデメリットです。

 

建築構造と、デザインと、性能の三つの要素をぐるぐると

(時間がかかる。いつ終わるかわからないという意味での)

無限地獄?のような

シュミレーションをします。

ここ何年か、何件かやってきた関係で当初よりはずいぶん慣れましたが、設計者でも大変です。

素人ではわからないです。

設計者でもやったことのない人はわからないでしょう。

 

パッシブハウスの場合PHPPというソフトが

Passive House Institute

で売られています。

近々、パッシブハウスジャパンでも日本語に翻訳したPHPP(エクセルソフト)を販売するとの事です。

高くないソフトですから、自分で購入してシュミレーションするのも一つです。

よく似た名称の

(PAPP)ペッパイナッポーアッポーペンではありません(笑)

HとAと1文字違います。

 

「ドイツ仕様の「窓の大きさ」は元々小さめなので、特に太平洋側の場合には、

せっかくの冬場の太陽光の恩恵がうまく享受できない。」のでしょうか

ドイツからの輸入(済)品は日本国内の販売店が、

だ・れ・に・で・も

売れるように

日本国内の一般的な柱間に入るものを

何カ月も前に

発注して、

作られた窓を輸入して

国内在庫品として在庫していることが多いです。

 

現地では、在庫というものはありません。

全て発注後の製造販売です。

発注後100日ほどで船便で入ってきます。

急げば空輸も出来ます。

 

本来は5m幅で高さ2.6mぐらいでも作れます。

連窓でつなげる事もできます。

 

ですから「ドイツ仕様の「窓の大きさ」は元々小さい」のではなく、

国内在庫品がそのようなのが多い。

・・・これがデメリットです。

 

外国発注すれば大きな窓も作れます。

基本的にトリプルガラスですが、

最近は

そこのところは輸入業者も考えていて、

かなり大きな窓も在庫してます。

1枚100Kgと重いです。

ガラスは面積が大きくなると強度の関係から一枚のガラスが厚くなります。

それが3枚ありますので3倍厚くなると、

取り付けるサッシの最大ガラス厚から逆算して

2つの中間空気層が薄くなります。

それは断熱性能に直結しますので

サッシ枠+ガラス全体性能U値が悪くなります。

ですから、窓サイズの変更ごとにサッシメーカーに

ガラス厚、ガラス性能を問合せします。

これにも時間がかかります。

・・・これがデメリットです。

 

今までなら

大きな吹抜けで、大きなガラスを使いたい場合は

快適でなくてよければ(黙っていればわからない)

断熱性能を考えなくてよければ、(黙っていればわからない)

① 窓の大きさを決めて、

② ガラス厚を決める

だけでよかったのですが

 

快適な上での断熱性を求めるなら

① 窓の大きさを決めて、

② ガラス厚を決める

③ サッシ枠+ガラス全体性能U値(他)を求めて快適な上での断熱性を検討する

となり、③の検討結果により、適格ならば今までと何らり変わりません。

楽勝です。

 

しかし、③の検討結果が不適格となればもう一度①からやりなおしです。

何回やり直すか、

設計者の才能次第です。・・・ハイ(笑)

 

大きな窓を設計する。

それも壁から壁まで、

床から天井までと

サイズのごまかしがきかない窓を付けたい場合

プランと直結する窓デザインをする場合は設計する側の労力が必要です。

これが・・・デメリット

あくまで設計する側のデメリットですが。

 

ここで

この無限ループを回避する一つの設計方法があります。

画期的な方法です。

あまり人に言わないでください。

知られたら困ります。

秘技です。

 

 

 

 

それは・・・

大きな窓を設計しないことです。(笑)

規格品サイズの窓を付けることです。

ドイツ仕様の「窓の大きさ」は元々小さめなので・・・というのです。

そうすれば設計は楽です。・・・ハイ

 

窓をどうするか。

どうしたいか。

これは、

パッシブハウスの価格、坪単価に大きな影響がある要素です。

よく理解していただきたいと思います。

 

 

わたしは大きな窓が好きなので、

必死で、

汗水たらして、

何回もシュミレーションしております。

大きな窓のパッシブハウスご希望の場合は吉岡まで

お問い合わせください。(笑)