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2018.02.01

パッシブハウス・換気扇選定はどうする?


パッシブハウスの熱交換換気システム

空気はいつもきれいなのに、熱だけリサイクル。

これで吸気口から冷たい外気が入ってくることもありません。

これがパッシブハウスの熱交換換気システムです。

 

パッシブハウス検証ソフト:パッシブハウス・プランニング・パッケージ Version 9とは


パッシブハウスのシュミレーションには

Passive house planning package Version 9(2015)

という

省エネ建物設計および省エネ改修計画向け

エネルギー×デザインのバランス設計ツールを使います。

省略してPHPP(ピー・エッチ・ピー・ピー)と言います。

このソフトはパッシブハウスインスティチュート(ドイツ)より販売されています。

近々、日本語化される予定です。

まずこのソフトで事前検討する事が必要です。

 

換気(Ventilation)の選び方

パッシブハウスエネルギー基準に対応するためには換気(Ventilation)の選び方が重要です。

色々な会社が販売しています。新商品も新たに出ています。

2018年1月現在の選び方を検討したいと思います。

 

第一種換気であること

最近2018年1月に東京で最低気温マイナス4.8度という日がありました。

日本全土がマイナス気温でした。

外気温がマイナス気温、室内が20℃の場合でも、日本の法律で2時間に1回の割合で室内の空気をすべて入れ替えることになります。

人間の呼吸に必要な酸素を取り入れる為です。

このことから、外気と室内の熱交換をすることが冬、夏には必須と私は思います。これをするには第一種換気設備が必要です。

 

パッシブハウスの標準は有効熱交換効率80%以上であること

パッシブハウスの標準は有効熱交換効率80%以上であることです。

しかし、詳細なPHPP計算により標準外も可能です。

メンテナンス費用を抑えようとすると、機器の効率が下がってしまいますが、その分を他でカバーすればいいんです。

120m2の住宅を例として現在日本で使われている熱交換換気扇の代表的な商品の比較をしたいと思います。

PHPPでは機器の熱交換効率についてはパッシブハウス認定品ではメーカー表示とは違う効率を認定しています。

また、パッシブハウス未認定品の場合は製品技術データーの熱交換効率からマイナス12%の熱交換効率で計算することとなっています。

 

換気扇一覧表

140m2の場合、機器の熱交換効率で並べると以下のようになります。

 

メーカー 熱交換効率 消費

電力

顕熱

/

全熱

バイパス

機能

フィルター費用 騒音値
G社 71%(83%-12%) 36W 全熱 フィルター水洗い 27db
R社 73%(85%-12%) 39W 全熱 フィルター水洗い 43db
P社 71%(83%-12%) 22W 全熱

IAQ制御

フィルター交換要

(*5)

24db
S社 78%(90%-12%) 80W 顕熱 フィルター交換要 46db
J社 80%(92%-12%) 66W 顕熱 フィルター交換要

(*1・*2)

24~54db
J社 91%(パッシブハウス認定品) 43W 顕熱

/

全熱

フィルター交換要

(*3・*4)

24~30db

*1:HRC220用標準花粉フィルター 1900円

*2:HRC220用高性能PM2.5フィルター 3800円

*3:FOCUS200標準G4フィルター 6000円

*4:FOCUS200BOXG3フィルター 8000円

*5:FY-FDD2519ACフィルター 9700円(2年毎)

 

実際の熱交換効率とは

実際の熱交換効率は

機器の熱交換効率と機器と外気間のダクトの断熱性、配管長さ等から計算されます。

 

検討結果

  • メンテナンス費を安く上げるには熱交換効率が71~73%になる。
  • 全熱か顕熱かで、選ぶ商品が変わってきます。
  • においが移動しないことを重視すれば顕熱(メーカーにより臭いは通さず、水だけ通す全熱を言っているところもあります。)
  • 冬の湿度保全からは全熱。
  • マニアックな方法としては夏/冬で熱交換素子を顕熱/全熱と入れ替えることもできます。
  • 効率がいい商品は、フィルターメンテナンス費がかかってきます。
  • ここでは検討しなかった給気冷暖房換気扇もあります。
  • 機器と外気間のダクトの断熱性、配管長さはプランニング時の重要検討項目です。

 

結論

  • メンテナンス費が安いに越したことはありません。
  • パッシブハウス性能の建物にするにはPHPP計算で機器の初期値として熱交換効率71%で行う事としましょう。
  • そして効率の差分を断熱性能・他でカバーする事を考えましょう。
  • 音は静かな24dbがいいです。パッシブハウスは静かなので高いと気になります。
  • 断熱性能でカバーできない場合は、メンテナンス費UPを検討しましょう。
  • PHPPでシュミレーションし、パッシブハウスになるかを検討する。それしかありませんね。